「○○本位」制というのは、経済活動の価値基準を何に置くか、いい換えると、経済活動を営む人々が共通に“信用”するに足る拠りどころは何かということです。物々交換の時代ならばそれぞれのモノでしたし、中世では銅や銀の貴金属、第2次大戦までは金でした。したがって各国は金の準備高(手持ち量)をもとに通貨を発行し、それが経済活動の潤滑剤であると同時に、価値の保有手段でもありました。現代では各国政府の信用(保証)のもとで、金とはかけ離れた管理通貨が発行され、国際的には米ドルが世界の共通の基準になっています。
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しかし、日本経済に限ると、通貨である「円」本位制であるものの、実態はむしろ、お札よりも土地が究極の価値基準であり、経済活動の根源ではないかと思われるフシがあります。一時はいざなぎ景気(1965年10月〜70年7月の57ヵ月間)をも凌ぐかもしれないといわれたほどの大型景気(暫定的に1986年12月〜91年3月の52ヵ月間)となった平成景気や、その後の景気後退の局面でキーワードとなったのは“バブル”ということばでした。バブルとは地価や株価などの物価、生産活動、消費などいろいろな経済活動などの現実の水準と、合理的な因果関係で説明できるそれらの水準との差のことでした。このバブルが猛威を振るったのが、つい最近までのバブル経済でした。
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