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三井ホームの誤算

2011.10.21

2×4の急成長には、トップメーカー、三井ホームのコンセプトがインパクトになって業界を牽引してきた。その三井は六十三年には四万八〇〇〇戸の着工量を予測し、自社のシェア一万一四〇〇戸、売上高一六〇〇億円と見込んだ。たしかに平成元年三月期決算では、売上高一六三八億円とこれを上回ったが、戸数は九八〇〇戸にとどまった。一四・一%の誤算である。三井側の説明は「戸当たり面積が広がり設備も高額化した。施工能力に合わせて選別受注したため受注が減少した」という(住宅産業新聞第四九九号)。

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それにしても、この微妙な誤算は気にかかる。三井ホームにして“首都圏異変”を読み込めなかったということか。つまり「首都圏・貸家・建替え」にかげりが生じ始めたことが、2×4の需要に打撃を加えた、三井の誤算を招いた。五万戸が遠ざかった、一〇万戸がさらに遠ざかった。だから、一〇万戸時代を射程内に入れて、コンポーネント工場を増設した2×4専用部材メーカー、たとえば江間忠木材船橋工場などにとっては、厳しいかもしれない。そうはいっても、2×4は相変わらず住宅産業界の寵児として与望を担っていることは間違いない“売れ筋”なのである。既存のメーカーは供給力を増強し、また新規に2×4に参入するところもあるというように。