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住宅の設計を業とする者

2011.12.23

家のつくりがさまざまなように庭のありようもさまざまで、その間にはおのずから、なにがしかの調和が必要だ。関西にIさんという住宅設計の名人がおられるが、数年前、縁あってこの方の一連の作を見学する機会を得た時、ぼくは住宅そのものの芸と品もさることながら、その庭のつくりが、主な庭園にとどまらず、通りすがりの廊下からチラリと見えるだけの植え込みにいたる隅々まで神経を行き届かせつつ、建物と見事に調和しているのに感嘆した。

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聞けばIさんは「住宅だけでなく庭まで(それと家具はもちろんのこと)含めて一任されなければ設計を引き受けない」ことにしておられるそうで、これが住宅設計の理想だが、なかなかそこまで言いきれるものではない。ぼくも住宅の設計を業とする者の一人として、当然、自分の手をかけた家にはそれと調和した庭をつくりたいのだが、これがそう思うままには行かないのである。