あきらめるのは、まだ早い。ここで集合住宅の基本的な構造の特徴を思い出してください。一戸建て住宅でも同じですが、設計に当たっては工費を節約するために上下水の配管を一ヵ所にまとめるのが原則です。つまり、バスルームとトイレはすぐ隣にあることが多い。キッチンもできるだけ近くになる。マンションやアパートの場合、隣の配管もまとめてしまえば工費はさらに安く上がります。だから隣どうしの間取りはつねに背中合わせになっています。
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間取りが背中合わせなら、当然、家相も背中合わせとなります。二〇一号室の玄関が北東の角なら、二〇二号室の玄関は北西の角。四〇五号室のキッチンが鬼門なら、四〇六号室のキッチンは良相。したがって八〇九号室の家相が悪ければ、八〇八号室の家相は「まずまず」の場合が多い。お隣さんには申し訳ないけれど、「ウチがよければ、隣は悪い」のがマンションの家相です。一戸建てと違い、マンションの配管は簡単に変えられるものではありません。一〇年後に初めて凶相であることに気づき、リフォームで改善したいと思ってもどうしようもないことがあります。「家相なんて、ナンセンス」と考える人にとっては、八〇八号室も八〇九号室も同じ間取りに思えるかもしれませんが、先々のことまで考えれば、やはり八〇八号室を選んでおくべきなのです。
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