トゥルッリの壁は、厚い石積みであり、壁の表面は石灰で白く塗られている。白くすることで、アドリア海の強い日射しを反射している。開口部は玄関の扉と小さな窓が数ヶ所あるだけだ。厚い壁と小さな開口部が建物の強度を上げている。石灰岩が使われているのは、ここの地盤が石灰でできているためで、身近で手に入る素材を生かしたものであろう。内装も石灰を塗って白色としているので、室内でも光が反射し、さほど暗さは感じないようにしてある。トゥルッリの内部はがらんどうであるが、木造で床を設けて二階にするなどの工夫がされている。壁を内側からえぐった棚や流し台もあり、そこに照明や食器などを並べるのだ。無駄のない、じつに落ちついた空間である。最近では内部を近代的に改装して別荘として使用する人たちも増えている。基本となる建物の構造は、身近な材料を使い丈夫につくることだ。内装は自分の好みに合わせて改修できるようにする。建物を継承していく理想的な流れがそこにはある。
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